いつも私を指名する慶應ボーイ
新人美容師として毎日一生懸命お客さんに似合う髪型を追求していますが、常連さんの中でいつも私を選んでくれる人がいるんですよね。
当初来店された時におぼつかない私の技術でもう来ないのでは？と思いましたが、数ヶ月ごとに彼は美容室へやってきて、そして必ず私を指名してくれます。
指名されるとそれだけ期待されていると感じて、いつになっても緊張してしまうんですよね。
はじめのうちの対応はぎこちなかったものの、2回目、3回目と数を重ねるごとに私も慣れてきたのか、彼に似合う髪型づくりに手ごたえを感じていました。ヘアアレンジもスムーズにできるようになり、今では彼とおしゃべりできる余裕もあります。
そんな彼のことを私は慶應ボーイと胸の中で呼んでいます。
これは、彼が3回目くらいの来店時でしょうか。要望に合わせたカットをしている途中に聞いたことで、彼は慶應義塾大学の学生さんなのだそう。
慶応義塾大学は私も知っていますし、インテリ芸能人や著名人が慶應義塾大学出身ということをテレビで明かしていたことを何度も見たことがあります。難関大学の1つと私は思っています。
あと、彼は幼稚園からエスカレーター式で慶應義塾大学に入ったとのこと。
小さいころから様々なことを学んでいたのかという驚きと、一般的にいうお受験に合格したのか！とその時はダブルでビックリしていました。
どうやら、幼稚園から中学、高校、大学を卒業した人が慶應ボーイと呼ばれるそうです。エリート中のエリートなんだなって髪をカットしながら私は、思いました。生粋の慶應ボーイ！
私の中でのエリート中のエリート、慶應ボーイは、会話の仕方も穏やかで私に色々な雑学や学校でのことについての面白い話を聞かせてくれます。
意外におしゃべりな慶應ボーイ
美容意識の高い慶應ボーイ。美容院は男性の人が利用しないってわけではないんですが、うちの美容院は女性のお客さんがダントツで多いので、慶應ボーイの指名が続き担当になった時はどう接したらいいのかなっていうのは正直ありました。
人と接することが苦手ということはありませんが、新人ということもあり、間違ったサービスで怒られてしまうかもって思っちゃったんですよね。そう思うと私はまだまだひよっこ美容師ですね。
慶應ボーイは、結構おしゃべりすることが好きなようで、趣味、駅チカのグルメ、将来の夢、実家は近いけれど社会勉強のために一人暮らしをしていることなどネタが付きません。
この前は住んでいるという学生寮の写真を見せてもらったけれど、私の住んでいる1Rアパートより倍大きくてびっくり！
学生って今こんなに大きな住まいに住めるのね・・・あ、慶應ボーイのおぼっちゃまだからかしら？なんて冗談も言い合える仲になりました。
最初は何にも感じていなかったのですが、おしゃべりしていると楽しくて、ニコニコ笑顔で愛想がよいな～と感じます。
顔もなかなかイケメン？私の理想の人に近いかも…ってそれは冗談です(笑)